淡々と備忘録を綴る

IT周りの行き詰まったところやメモを備忘録として記録します

古いPCをWindows11にアップデートする

Windows11に上げるための要件

  1. TPM2.0以上
  2. セキュアブートが有効であること

古いマザーボードでは、上記二機能が無効化されていることがあるのでUEFIメニューから有効化してあげる必要がある。

(そもそも当該機能が搭載されていないマザーボードの場合はどうしようもないので、諦めて買い換えるべし)


TPM

TPM(Trusted Platform Module)の有効化をUEFIメニューから有効化する。方法はマザーボードのメーカによって異なるので各メーカの公式サイトを参照するべし。

ついでに、マザーボードインテル系の場合、TPMではなくPPTという機能になっている場合がある。
PPTはファームウェア型のTPMであるので、この機能で代替できる。ただし、PPTを有効化すると次回起動時にWindowsのブートセクタに影響がでてブルースクリーンになることがある。
ファイルシステム全体が壊れているわけではないので、回復環境を経由すれば復旧するみたい。

セキュアブート

曲者。

UEFIメニューからセキュアブートを有効にする必要がある。
初期状態だとシステムモードという状態になっていてこの機能を有効化できないので、UEFIメニュー上でKeyを発行するとユーザモードに遷移してから設定を行う。

注意点

セキュアブートは「CSM」機能と競合を起こすため、セキュアブートを有効化したい場合CSMを無効化する必要がある。

CSMとは、レガシーモードのファイルシステムUEFI上で動かす為に必要な変換機能のこと。

ストレージのパーティションシステムにはMBR方式とGPT方式が存在し、現在はGPT方式が主流である。そしてMBR方式を採用しているファイルシステムをレガシーモードという(らしい)。

MBR方式はBIOS時代のパーティション方式であり、これはそのままではUEFI上では起動できない。

つまり、CSMが有効にないる状態から無効化すると、ファイルシステムを読み込めないことによりWindowsが起動すらしなくなる。

これの回避の為には、パーティションをGPT方式に変換してからCSMを無効化する必要がある。